ハククリエイティブカンパニー

岡本かのこさんという小説家の生き方に
感銘を受けた若い頃。

かのこが小説を書いたのは晩年の三年間で川端康成氏から手ほどきをうけたと言う。破天荒であり正直な人生。

あの頃、私にはかのこさんが産んだ芸術家、岡本太郎さんの芸術が読み取れなかった。万博も行ったことなければ、奇妙な笑い顔の太陽の塔が怖かった。

一昨日、ふと、表参道にある岡本太郎記念館に立ち寄って、度肝を抜いた。父、岡本一平から譲り受け、自宅兼アトリエとして使っていた青山の記念館の客間には、太郎さんのそのまんまのレプリカがあり、まるで息をしているかのような、皺まで再現された、魂を感じる蝋人形がいた。

生前に太郎さん自身が自ら蝋に入りストローで息をしながら、精巧なものを作りあげたらしく、何体か存在し、あと数体は、普段箱の中に眠っているらしい。亡くなってもなお、そのままの姿で魂が生き続け、この先永遠に、みんなに大切にされている芸術家。寂しさがなく明るさを感じる芸術家は他に類がない。

 

そして、秘書であり養女で同じ姓になった岡本敏子さんの「太郎さんへの強い母性」が、岡本太郎記念館に溢れでてあた。

母性が太郎さんの芸術を高め、常にある安心感の中で、太郎さんは安心してこの世に沢山の芸術を作り続けたのだろうか。だけど本のコラムを読んでいると、太郎さんと敏子さんのすれ違いに私は気づいてしまう。

だけど、二人には暗さがない。

常に人間は、すれ違いながら生きている。

そのすれ違いこそが、美徳なのだと気づく。

岡本太郎記念館 庭
岡本太郎記念館 アトリエ

イーストプレス 岡本敏子 「愛する言葉」より抜粋

 

この方が言うと、もう、神に近い

シャーマンの言葉みたいに聞こえる。

 

「未来の都市のつながりとクリエイティビティ」
現代美術作家の 杉本博司さん、
映画プロデューサー 川村元気さん
クリエイティブディレクター 後藤繁雄さん
のお話を聞いて参りました。
杉本さんのガラスの茶室『聞鳥庵/モンドリアン』や、いま、オペラ座で流れている映像を
拝見

私は百貨店が大好きだ。そこにはマーケティング的に心に疼く、購買意欲をそそるモノ、コト、トキ、空間が広がっていて、どんな時に身につけて、どんな風に人が喜んでくれて、と創造をすると、近未来が見えてワクワクする。有形の感覚。

一方で、ただただ、ただただ、何の得も未来もなく、感覚的に心を動かす、「芸術」に触れたくなるときがある。これらは過去の自分と繋がっているものかもしれない。現実やら夢やらで自分が経験した感情が、感性となって。形にも見えず何か無類の感覚に繋がっていく。例えば芸術的な絵を見て、その人の残した哲学と私の身体が繋がる感じ。

両方、二人の自分がいないと、きっと私はダメになる。そして極めて複雑かつ単純。

「唯一無二の顔を持つ女たち」
ニューヨークを拠点にVOGUEなどファッション誌やCMなどを中心に活躍される、ビューティクリエイター リュウジさんが、著名写真家とコラボしたFACE COUTURE。
作品に釘付けになったのは、繊細な色づかいと、唯一無二なキャスティング

東京都現代美術館 参事で東京藝術大学大学院教授 長谷川祐子氏のキュレーターは、凄い!

いや、わたしが凄いと言わずとも、著名な方なのですが、素直な気持ちです。

僭越ながら、二度、長谷川さんのキュレーションを目の当たりにして、芸術に導かれるとはこのことだと、自分に深く染み込んだ。

実は、最初は芸大の「Count the Waves – 見えないものをつなぐ」展のオープニングレセプションで、どんな方でどなたなのか良く知らずにいて。聞いた時に、「あれ?なぜこの方の言葉はスイスイと脳、感性、感覚に入りこんでいくのだろう?」と不思議に思ったのが、素直な気持ちです。

パリを中心に「ジャポニスム2018」のオープニングを飾ったサロモン・ド・ロスチルド館の「深みへ − 日本の美意識を求めて」展の報告会が、今日アンスティチュ フランセにて、コミッショナーを務めた長谷川祐子氏が、現地映像含め、説明くださいました。

なぜ、こんなにも、この方のキュレーター力は凄いのだろう。

導かれている。

そんな感覚。

チャンギ空港内施設「ジュエル」オープン二日目へ
2019年4月16日にオープンした
4年間にわたる工事と約17億シンガポールドル(約1400億円)の費用によって完成した
チャンギ空港内施設「ジュエル」。
宇宙船が乗ったようなデザインで有名なシンガポールのホテル、マリーナベイサンズを建築したモシェ・サフディ氏による。

滝の音とオペラが鳴り響くこの空間の世界観!
凄い!パワー
こんな空港、初めてです!